東京電設サービス株式会社

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サービスのご案内ワイヤロープメンテナンス

ワイヤロープメンテナンスとは

設備にとって、ワイヤロープは特に重要な部品のひとつで、使用状況や環境によってその耐久性・寿命は、大きく異なってきます。設備所有者は、常に安全な状態に維持するための義務がありますので、定期検査、保守点検等でワイヤロープに劣化(素線切れ、サビ等)が発見され、交換が必要と指摘された場合には、早急な対応が必要になります。劣化した状態のまま放置しておきますと、ワイヤロープの劣化が進行して、破断に至ってしまう場合がありますので、定期検査で劣化状況を把握し、状況により劣化グリスの洗浄・除去、グリスの塗布、防錆処理などのメンテナンスが重要となります。

メンテナンス上のポイント

  • ワイヤロープの耐久性及び寿命は、使用頻度、環境等により大きく異なりますが、起動回数が著しく多い場合や、ロープの特定部分に多くの曲げ回数が発生する場合、また、直射日光などにより温度が上昇しやすい環境や、雨水が浸入しやすいなど湿度の高い環境の場合は、ロープの劣化進行が早くなる傾向があります。


    ワイヤロープには常に張力がかかっているほか、滑車を通過するたびに摩擦と曲げが発生していますので、通常の使用状況においてもロープを構成している素線には、摩耗、繰り返し曲げによる疲労破壊によって素線切れが発生します。


    ワイヤロープは経年的に劣化する部品ですので、定期検査、保守点検等により劣化の状況(直径の減少、素線切れ、サビの発生、摩耗粉、損傷及び変形の有無など)を確認及び判定し、劣化が著しく、要是正又は要重点点検の指摘がある場合は交換など適切な対応が必要になります。また、サビの状況などから、ロープ内部の劣化の進行が疑われる場合についても、同様の対応が必要となります。


  • メンテナンス上のポイント

TDSが選ばれる理由

  • POINT.1

    独自のロボットによる効率的な診断手法

    ワイヤロープの洗浄から点検・給油作業まで、一貫したシステムにより遠隔自動操作で実施するため、ゴンドラや大掛かりな足場を必要とせず、工期を大幅に短縮することから、コスト低減にも貢献します。

  • POINT.2

    汚水を一切流さない!

    ワイヤロープの洗浄に使用した廃水は、ポンプにより回収して油水分離機にて濾過し、洗浄用水として循環再利用しているので、河川を汚すことなく作業でき、環境を保全します。

  • POINT.3

    精度の高い診断技術で異常を見逃さない

    高圧温水で固着した古いグリスを完全に除去するため、素線切れやサビ・扁平などの欠陥だけでなく、メッキ層の状況まで確認できます。また新しいグリスは圧力をかけストランドの奥まで給油するため、手作業による表面的な給油と違い、密着した均一な給油ができ、延命化も期待できます。

  • POINT.4

    特許工法による独自の施工

    ワイヤロープの点検ロボットや、長大吊橋ハンガーロープ定着部補修工法など、TDS独自の特許工法により、お客さまのお困りごとを解決いたします。
    ・ワイヤロープの洗浄点検給油システム
     (特許第3475184号、特許第3474536号)
    ・ハンガーロープ定着部補修工法(特許第5255516号)

動画

動画で知る「ワイヤロープメンテナンス」

サービス概要

当社では、ワイヤロープやハンガーロープなどを様々な手法により点検・診断を行い、その結果を元にしたコンサルティング(ご提案)、さらには補修・修繕まで、インフラ設備の長寿命化に関するメンテナンスサイクルを一貫してご提供いたします。

対象設備
  • ダムゲートワイヤ
  • 河口堰ゲートワイヤ
  • 長大吊橋 など

ワイヤロープ自動高圧洗浄・点検・給油

ワイヤロープ表面の劣化固着した古いグリスを、高圧温水により完全に除去できるため、ワイヤ本体の腐食・損傷状況をCCDカメラ撮影により精確に点検でき、また全長を自動で連続的に外径測定することで、ワイヤロープの変形・摩耗・細りなどを総合診断し、信頼度の高い健全性評価を行うことができます。

また、ワイヤストランド谷部の劣化グリスの完全除去により、新しいグリスをストランド谷部に圧力塗布することが可能で、ワイヤロープの素線切れ防止など延命化も期待できます。

 

さらに、ワイヤロープの洗浄に使用した廃水は、ポンプにより回収して油水分離機にて濾過し、洗浄用水として循環再利用しているので、河川を汚すことなく作業できるため、環境にやさしい工法です。

ロボットによる診断技術のページへ >

  • システム概要図

  • 洗浄点検ロボット

  • ワイヤ洗浄・給油のbefore/after

ハンガーロープ定着部補修
  • 長大吊橋におけるハンガーロープは、道路を支える重要な部分ですが、近年その下端である定着部の腐食が顕在化しています。
    当社では独自の特許工法により、防錆剤を圧入充填することで、半永久的に定着部内部の錆の進行を抑制し、延命化するサービスをご提供しています。

    長大吊橋ロープ補修のページへ >

特殊防錆コーティング
  • 樹脂から防錆油がにじみ出ることで、対象物を油で包み込む特殊なコーティング剤(エンバイロピール)により、ケレン作業を軽減し工期を短くするだけでなく、ワイヤロープの形に密着してコーティングされるため、長期間にわたりずれることもなく防錆効果を持続します。また、ハンガーロープへ防錆剤を圧入充填した後に、外面被覆として、このエンバイロピールを用いて錆を内外から抑制します。

非破壊によるワイヤロープ診断
  • 漏洩磁束法(ワイヤロープテスター)により内部断線を確認し、CCDカメラ測定により外部断線を確認することで、ワイヤロープの健全性を確認いたします。

受注実績

    • 首都高メンテナンス東東京株式会社 様

      • 建設業

      件名

      • レインボーブリッジ維持補修
    • 受注概要

      レインボーブリッジのハンガーロープの下部固定箇所(6格点24カ所、Φ60mm)のワイヤロープ内部に防錆剤を注入し、外部にエンバイロピール(防錆保護膜)を施す防錆措置

    • 株式会社N 様

      • 建設業

      件名

      • H大橋補修工事
    • 受注概要

      長大吊橋のハンガーロープの下部固定箇所(10格点40カ所、Φ44mm)のワイヤロープ内部に防錆剤を注入し、外部にエンバイロピール(防錆保護膜)を施す防錆措置

    • 株式会社B 様

      • 建設業

      件名

      • O橋ハンガーロープ定着部補修工事
    • 受注概要

      長大吊橋のハンガーロープの下部固定箇所(12格点48カ所、Φ70mm)のワイヤロープ内部に防錆剤を注入し、外部も防錆及び保護テープを施す防錆措置

    • S株式会社 様

      • 機械

      件名

      • T川河口堰水門点検
    • 受注概要

      河口堰ゲート4門(揚程11m、幅50m、Φ50mm、12本掛/門)のワイヤロープの自動点検・給油

    • I株式会社 様

      • 建設業

      件名

      • E川可動堰水門設備点検整備
    • 受注概要

      可動堰ゲート(揚程9.5m、幅28.8m、Φ40mm、14本掛、斜め揚程、横引きワイヤ含む)のワイヤロープの自動点検・給油

    • 株式会社K 様

      • 建設業

      件名

      • Yダム洪水吐ワイヤロープ点検他工事
    • 受注概要

      ダム洪水吐ゲート2門(揚程9.2m、幅30m、Φ38mm、8本掛/門)のワイヤロープの自動点検・外径測定・給油

    • Y株式会社 様

      • 建設業

      件名

      • O発電所選択取水設備ワイヤロープ点検整備
    • 受注概要

      選択取水ゲート(揚程54.7m、幅4.5m、12本掛)のワイヤロープの自動点検・給油

    • 株式会社S 様

      • 機械

      件名

      • M立坑クレーンワイヤロープ点検・給油作業
    • 受注概要

      立坑掘削土搬出用クレーン(揚程500m、4本掛)のワイヤロープの自動点検・給油

    • 独立行政法人水資源機構 様

      • その他

      件名

      • 河口堰ワイヤロープ保守業務
    • 受注概要

      河口堰ゲート6門(揚程11m、幅50m、Φ50mm、12本掛/門)のワイヤロープの自動点検・給油

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