東京電設サービス株式会社

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STTG工法とは

地下トンネルや地下ピット、よう壁などの漏水対策として弊社が開発したSTTG工法。 「伸び」と「付着強度」に優れた石油樹脂・アクリル樹脂系の主材と、「吸水性」に優れた硬化促進剤を用いることにより、多量の漏水でも確実に止水し、さらに長期間にわたり止水効果が継続します。

止水工事の必要性

漏水に含まれる塩化物イオンやその他の物質は、コンクリートの劣化を加速させるとともに、鉄筋まで塩化物イオンが浸透することにより鉄筋の腐食を促進させます。そのため、早期に止水対策を行うことで構造物の劣化進行を防ぎ、コンクリートの持つ耐久性を活かして健全な状況で長期間使用することができます。
また、排水処理費(下水道料金)やポンプ稼働の電気料金など、排水処理に要する費用の削減にもつながります。

 

漏水を止水することの必要性・メリット

コンクリートの劣化抑制

排水処理費の低減

美観の確保

周辺地盤の沈下抑制

通行者等への掛かり防止

湿度の上昇抑制等々

鉄筋の腐食抑制

付近の鋼材設備の腐食抑制

土砂の流入防止

通路の濡れ,滑り防止

STTG工法の概要

  • 最適な材料を最適な方法で注入するため、優れた止水効果を発揮します!

    付着性と伸び性能に優れた石油樹脂・アクリル樹脂系材料(主材)と吸水性ウレタンプレポリマーを含む硬化促進剤の2液を直前に混合し、注入することで高い止水効果を発揮します。
    施工は従来工法と同様に、コンクリート構造物を削孔する方法で行います。

STTG工法の特長


  • Point1



    長期にわたり再漏水しない!

    伸び、付着強度に優れる石油樹脂・アクリル系材料を主材としており、地盤沈下や温度変化に伴うコンクリート打継目やひび割れの開きに追随します。




  • Point2



    多量の漏水も確実に止める!

    吸水性ウレタンプレポリマーを含む硬化促進剤は、注入直前に主材と混合攪拌することにより、主材の硬化時間を早め、多量の漏水でも確実に止水します。




  • Point3



    ライフサイクルコストを低減!

    従来工法と比較して止水効果が長期間継続するため、再度の止水工事が不要となり、ライフサイクルコストの低減が図れます。



従来工法との違い

STTG工法は従来工法と比較し、材料が硬化した後もコンクリートとの付着や伸びを有する材料を使用しているため、地震や温度変化等による打継目やひび割れの変位に柔軟に対応します。
そのため、施工後の再漏水が発生しにくくなり、ライフサイクルコストを低減できます。

STTG材料の性能

1. ゲルタイム

  5~20分[行き渡る

止水材が早く固まると止水材は主に表面付近に入ります。一方、遅く固まると漏水が止まりません。
STTGは漏水状況に合わせ、漏水源まで材料が行き渡るように材料が固まる時間を調整し、隙間を完全に充填します。

2. 材料の伸び

  200%以上 [伸びる]

コンクリートは、地震や振動、温度変化による伸縮等に伴い変位し、打継目やひび割れの隙間も開いたり閉じたりしますが、STTGは十分に伸びて追随します。

3. 引張強度

  0.5N/㎟以上[切れない]

材料の引張強度が低いと、コンクリートの動きで伸びた時や水圧が強い時に材料が切れ、漏水する場合があります。しかしSTTGは、水深50m程度の水圧(0.5MPa)にも耐える強度を持っています。

4. 付着強度

  付着強度≧引張強度[剥がれない]

材料が伸び、引張強度が強くても、コンクリートに材料が付着していなければ剥れてしまい漏水が十分に止まりません。STTGの付着強度は、引張強度と同程度、それ以上の強度でしっかりコンクリートに付着します。

動画

STTG工法の実績

STTG工法は、電力会社の地下トンネルをはじめ、水力ダム堤体および監査路、下水処理設備管廊、ビル・マンション地下室、地下駐車場など多くの設備で採用いただいています。

お客さまのニーズに応じて、サーモグラフィによる品質管理も実施可能です。

NETIS・特許

NETIS
登録日

2015年2月13日

技術名称

STTG工法

登録番号

NO.KT-140103-A

※2020.2掲載期間満了

特許申請
出願日

2012年11月22日

登録日

2013年6月28日

特許権者

東京電力パワーグリッド株式会社 東京電設サービス 三生化工株式会社 他2社

発明名称

止水材、止水工法、および注入装置

特許番号

特許第5300162号

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