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サービスのご案内FITCAP/サビも解決するゆるみ止めキャップ

FITCAPとは

サビない、オチない、テマがない

FITCAP(特許登録)は、サビも解決するゆるみ止めキャップ。

深く設計された内溝形状が、ねじ山をしっかりグリップ。さらに、防錆剤が練りこまれた適度な硬さの弾性樹脂がぴったり密着し、水分をシャットアウト。

接着剤を使用せずに、ナットのゆるみとサビを同時に防止します。

ボルト保全の重要性

ボルトの締結部では、「サビ」と「ゆるみ(落下)」という大きな2つの課題があります。

サビ

ボルトのサビが進行すると「軸力が低下する」、「ボルトが開かなくなる」といった問題が発生します。
更に進行するとボルトが破断に至るケースもあり、様々な弊害が生じます。

 

サビの進行は地域や環境によっても異なりますが、状況を見極めてどのようなボルトの保全対策をするかが設備全体の機能維持に大きな影響を及ぼします。

ゆるみ(脱落)

ボルトのゆるみには振動・衝撃などの外力がはたらいたときに発生する回転ゆるみと、締結体の表面粗さ・へたり等による非回転ゆるみに分かれます。ゆるみを防止するために、様々な対策が施されていますが、それでもゆるみは発生します。

 

ゆるみ(脱落)には、ボルトナットが落下するケースと、締結していた部材が落下するケースがあり、いずれも重大な災害につながる可能性があります。

ボルトの腐食やナットのゆるみは、設備倒壊の危険性をもはらむ、非常に大きな問題です。
そのため、設備全体の点検だけでなく、それらを構成するボルトやナットも定期的に点検・更新する必要性があります。
しかし、多くの場合、腐食による固着や脱落が起きてからボルトやナットを交換しているのが現状です。
設備の公共性や重要性を考慮し、安全で点検しやすい状態をキープできるよう、効率的な保全技術へのニーズが高まっています。

 

*出典 国土交通省ホームページ

【比較】従来のボルト保全とFITCAPを活用した保全

一般的な締結部の保全では、ゆるみ防止とサビ止めは別々に対策されます。
FITCAPを活用することで、点検や増し締めなどの定期的な開閉を可能としながら、「サビ」と「ゆるみ」を同時に解決します。

FITCAPが選ばれる理由

TDSが選ばれる理由

  • POINT.1

    錆びない!

    FITCAPは材料の樹脂に含まれる防錆成分と被覆防食の2つの効果で、安定的に優れた防サビ性能を発揮!
    各種試験をクリアして、その性能・品質は十分な評価を得られています。

  • POINT.2

    落ちない!

    FITCAPはNAS3350規格に準じた振動試験をクリア!
    どんなに激しい振動・衝撃にもゆるみません。
    ナットのゆるみ止め対策としても使えます。

  • POINT.3

    手間がない!

    締め付け工具やシーリング剤(接着剤)は不要です。
    手締めでしっかりフィットし、十分な防サビ効果とゆるみ止め性能を発揮します。
    点検・補修など、定期的に開閉が必要な締結部でも即時開閉が可能です。

サービス概要

製品ラインナップ

【USシリーズ/ネジ山タイプ】

サビ止め&ナットのゆるみ止めに効果的です。
<USシリーズ>は、高速道路における照明柱など支柱基礎部の超音波点検(腐食点検)に伴い、水平に研磨されたアンカーボルト頭頂露出部を防錆保護する専用ボルトキャップです。

【事例紹介】アンカーボルトの健全度調査をもっと手間なくスピーディーに!

【ゆるみ止めキャップ】

ねじ山の突出長が20㎜以上のボルトに対して、サビも解決するゆるみ止めキャップです。
深く設計された内溝形状がねじ山をしっかりグリップするので、激しい振動・衝撃にもゆるみません。
さらに、防錆剤が練りこまれた適度な硬さの弾性樹脂がぴったり密着して、水分をシャットアウトし、サビも同時に防止します。

 

 

【オーダーメイドサービス】
  • FITCAPはサイズ、厚み、長さなどを現場に合わせて製作する、オーダーメイドサービスを実施しています。
    大型サイズ・特殊形状でも、形状・サイズにあわせて自由自在にカスタマイズ!
    両面金型の作成が不要なので、小ロットから低コストで製作することができます。

 

 

お客さまの声

FITCAPの施工例

設置方法(手締めの場合)

  • STEP.1

    ナットを締め付けます。

  • STEP.2

    FITCAPを水平に被せ、時計回りに手閉めします。

  • STEP.3

    FITCAPがナット上部まで到達したら完了です。トルク管理は必要ありません。

    ※接着剤が不要なため、点検時は開閉が可能です。

設置方法(インパクトレンチ活用:多数施工時)

  • STEP.1

    ナットを締め付けます。

  • STEP.2

    FITCAPを、2山程度 ねじ山にかけます。

  • STEP.3

    インパクトレンチで ゆっくりと締めます。 FITCAPがナット上部まで到達したら完了です。

    ※接着剤が不要なため点検時は開閉が可能です。

FITCAPをおススメする施工例

定期的にボルト開閉が行われる締結部に有効です。
高速道路、鉄道、橋梁、自動車、航空、道路、船舶、鉄塔、工場、発電所(風力)など、各種設備の締結部に幅広くご利用いただけます。

超音波点検を実施後の被覆として(USシリーズの適用)

超音波点検により研磨されたアンカーボルトの頭頂部は鉄素地が露出し、すぐにサビが発生します。
1回/5年の法令点検を見据えると、再研磨によるアンカーボルトの減少を防ぐ必要があり、被覆としてのご使用は非常に効果的です。

【事例紹介】アンカーボルトの健全度調査をもっと手間なくスピーディーに!

施工イメージ

  • 施工前(基礎支持ボルト)

  • 探傷試験時に頭頂部を研磨して測定

  • 施工後(キャップ取り付けはお客様が実施)

5年経過後も「サビ」なし!

お客さま設備に設置したFITCAP(2017製造モデル、屋外曝露)を、5年経過後に開放し、サビの発生がないことを確認しました。FITCAPの優れた防錆性能が実証されています。

  • 2017.6 設置時

  • 5年経過後

ラクラク開放できる

シーリング(接着剤)なしで繰り返し利用が可能。さらに、工具を使わずに取外し&取付けができるので、定期点検時の作業時間を大幅に短縮できます。

  • 開放ストレスがゼロ

ねじ山が短くても対応可能

ねじ山の出しろが短いボルトでも、ねじ山の長さに合わせてFITCAPを切断し、ご利用いただけます。

  • 施工イメージ

  • 3年経過後

入所に制限のある作業場所(他企業設備との交差部など)への採用

鉄道や高速道路など、他企業設備との交差部は入所申請や作業時間の制約があります。
さらに、万一にも落下物などが発生した場合は賠償問題にも発展しかねません。ボルトナットのゆるみ止め対策は必須です。
また、腐食により固着したボルトの切断作業はできるだけ避けたいところです。
FITCAPの活用により、これらのお悩みを解決します。

アプローチに手間のかかる場所(高所など)への採用

高所作業車や特殊高所技術者でないとアプローチできない締結部があります。これらの場所は狭隘で、困難な体勢で保全を行う場所も少なくありません。
FITCAPの活用により、ボルトナットの落下および、腐食による切断作業を回避することが可能です。

ゆるみ止め対策(締結回数の改善)として

ゆるみ止め対策として、様々な現場でダブルナットなどが用いられる場合があります。
例えばダブルナットの場合、3回の締結が必要で、100箇所であれば300回の締結が必要です。
FITCAPの場合は、シングルナット1回の締結とFTCAPの手締めですむ上、さらに高い防サビ性能が備わりますので、コストパフォーマンスは抜群です。

【技術情報】ボルト・ナットの落下防止/今さら聞けない?ダブルナットの正しい締め方

ボルトナット切断に伴う火気・リスク作業の低減策として

  • 場所によってはボルトナットの切断に伴い、切創等の災害対策、火気作業に伴う申請、作業後の火気確認(待機時間)などの作業が発生します。
    FITCAPを活用することでボルトナットの切断作業が低減できますので、現場作業の効率化につながります。

【事例紹介】「サビてあかないボルト」問題を解決!作業効率もアップ

【技術情報】【対処・対策編】ナットが外れない!と困るその前に。保全マン必見の対処・対策法

各種試験結果

塩水噴霧複合サイクル試験

頭頂部を研磨し生地鉄が露出した腐食しやすい環境にて実施
※JIS H 8502準拠

【試験期間】20日間(屋外曝露5年相当)

  • 複合サイクル機器内終了直後

  • 加工面にサビの発生なし

  • 油分を確認

腐食後の進行度合い確認試験

腐食し始めたボルトでも防錆効果が維持されることを確認
【試験方法】中性塩水噴霧試験 ※JIS Z 2371準拠
【試験期間】3264時間(136日)

  • 試験前(錆ボルト 第3種ケレン後)

  • 試験後(左:施工あり、右:未施工)

NAS3350に準じた試験をクリア

米国航空規格「NAS3350」に準じたねじ緩み試験をクリア
【振動回数】30,000cycles
【試験時間】17分
 ※試験条件:シングルナット締め付け後、ねじ山の突出長にFITCAP(M16)を手締めし、振動試験を実施

ゆるみ止め効果検証の動画はこちらから ▲

NETIS

登録日 2022年12月8日
技術名称 FITCAP(フィットキャップ)
登録番号 KT-220158-A

受注実績

    • 株式会社N 様

      • 建設業

      件名

      • FITCAP購入
    • 受注概要

      FITCAP ねじ山タイプ(M24~M36、高さ20㎜)
      超音波探傷後の防錆および作業効率化

    • N株式会社 様

      • 建設業

      件名

      • FITCAP購入
    • 受注概要

      超音波探傷後の防錆及び作業効率化

    • S株式会社 様

      • 化学

      件名

      • 受電設備架台防錆工事
    • 受注概要

      締結部腐食ガス防護

    • S株式会社 様

      • 石油・石炭製品

      件名

      • ボルトナット補修、FITCAP購入
    • 受注概要

      FITCAP 一体型タイプ(M24、ねじ部の高さ15㎜)
      フィルターセパレーター締結部の固着防止

    • S株式会社 様

      • 建設業

      件名

      • FITCAP M36ナット有り17㎜座金なし
    • 受注概要

      大型タンク基礎アンカーボルトの防護

    • 株式会社B 様

      • 建設業

      件名

      • ケーブルバンドボルトキャップ試験施工
    • 受注概要

      形状変更による防錆効果向上

    • K株式会社 様

      • 建設業

      件名

      • 高速道路遮音壁のナット補修
    • 受注概要

      FITCAP ねじ山タイプ(M20、高さ30㎜&40㎜)

お客さまの声

株式会社Nさま

[ご検討の理由]

高速道路で支柱(照明柱・道路情報板)等のアンカーボルトを5年に1度の周期で点検しており、超音波点検の実施にあたってはアンカーボルトの頂部を水平に研磨する必要があります。点検後に研磨箇所が錆びないようにしたいのですが、錆止めスプレーを使用すると次回点検時にまた研磨が必要になるので、スプレーや接着剤を使用しない方法で防錆対策をしたいと考えていました。

  • [ご使用後の感想]

    アンカーボルトの研磨作業は本当に負担でした。ボンドをつけるなどいろいろな錆止め対策を試しましたが、ナットとネジ山の間にボンドが入り込んでナットが回らなくなるトラブルもありました。

    錆止め効果の高いボルトキャップも販売されていますが、アンカーボルトの出しろが現場ごとにバラバラでサイズの合うものがありませんでした。その点、FITCAPはサイズをカスタマイズしてもらえるのでぴったりのものが調達でき、結果的にコストも抑えられました。

S株式会社さま

[ご検討の理由]

石油備蓄タンクの出入口にあるフィルターセパレーターは年に一度フィルター交換をする必要がありますが、湾岸部のため塩害がひどく、ボルトナットが錆びついて外れない事象が頻繁におこっていました。フィルター交換の他にも、圧力ゲージが異常値を示す際には速やかにボルトナットを開閉して点検する場合があるので、固着しない錆止め対策がないか探していました。

[ご使用後の感想]

錆びはじめたボルトにFITCAPのサンプルを設置しましたが、1年後に確認したところ腐食の進行はなく、ボルトナットはストレスなく開閉できました。接着剤を使用していないのに密着性が高く、錆止めの効果を実感しました。

K株式会社 さま

  • [ご検討の理由]

    高速道路橋梁部の遮音壁の支柱はアンカーボルトで横向きに固定されていますが、融雪剤散布の影響でボルトナットの腐食が激しく、特に高所や狭隘部ではナットを外す工具が使用できない箇所もあり、ナットの切断作業に相当の時間を要していました。高所で使用するので、ゆるまず錆止めができるボルトキャップがベストで、さらに万一落下したとしても安全性が担保できる製品を探していました。

[ご使用後の感想]

ゆるみ止めと錆止めを同時に対策できるのがとても良いです。実際に設置したところ、これは落ちないと実感しました。
現場で簡単にサイズ(長さ)を調整できる点も良く、少し大きめにつくっても、ネジ山の露出が短い場合はカッターで切断すればよいので使い勝手がいいです。

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