安全をしっかりと確保しない限り、品質を担保することはできません。特別高圧の受変電設備などをはじめ、電力の安定供給を担う多種多様な機器や設備の定期点検、補修などの作業の品質管理においても、これらをいかに安全に運用していくかが何よりも優先すべき最大のテーマとなっています。
安全面において、まず重要なのが全ての骨格となるルールです。当社では、安全の取り組みとして規則、手引などを作成し、その内容に則して業務を進めることを厳守しています。一つひとつのルールを細かく、そして正しく設定することは、自分たちの作業手順を間違いなく実施するためだけでなく、お客さまから信頼を獲得するためにも、非常に大きな意味をもつと考えています。
その中でも、「未然防止」に関する活動を特に力をいれて、積極的に取り組んでいます。過去に当社が直面した事故やトラブルの発生事例はもちろん、他の企業でのトラブル事例、そして新たな機器や設備などで想定される未知のケースまで、あらゆる状況を詳しく検証しながら、対処の方法やノウハウを確立し、規則・手引としてまとめています。また、その内容を一人ひとりのスタッフにもしっかりと徹底することで、どんな状況にも迅速に対応できる体制を実現しています。
電気事業法の改訂など、私たちを取り巻く状況は常に動いていますので、それに適したルールへ変えていかなければなりません。設備や人員の状況なども加味した上で、不具合が生じたときにはルールそのものを是正していく。そんな柔軟さも、高い安全を保つためには欠かせない姿勢と考えております。